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【PTの疑問】なぜ計画書を取らないといけないのか

taitai-trainee
このような事に悩んでいる人におすすめ
  • 計画書の説明方法に悩んでいる
  • 計画書をなぜ取るかわからない

はじめに

こんにちは!整形外科クリニック勤務PTのたいたいです。

毎月の計画書を

  • なんでやるのかよくわからない・・
  • 患者さんにどう説明していいのかわからない。
  • いくらって聞かれて適当に答えてしまった。

などの経験はありますか。

僕は、患者さんに計画書にサインを書きたくないとごねられた事があります。
結局、その患者さんはリハビリをやめてしまいました。

今、その患者さんにしっかり説明できて必要性を感じていただくことが出来たら、
まだ続いているのかなと思います。

そんな失敗をしないように、
皆さんにリハビリテーション総合実施計画書のとはなにか・患者さんへの伝え方
を教えたいと思います。

なお、ここでの話は、
整形外科クリニックでのリハビリテーション総合実施計画書についてです。
参考になれば幸いです。

リハビリテーション総合実施計画書とは

リハビリ実施計画書とリハビリ総合実施計画書の違いとは

先ず、分かりやすいように
リハビリテーション実施計画書リハビリテーション総合実施計画書の違い
を説明します。

リハビリテーション実施計画書
疾患別リハビリテーションをするのに必要で患者さんに説明・交付する書類です。
医師が原則7日以内に立ち上げ、遅くとも14日以内に作成する必要があります。
また3か月に1度説明する必要があります。

つまり、リハビリでこんな事をしますよと患者さんに同意を得る書類だと思います。

リハビリテーション総合実施計画書はこのように書かれています。

定期的な医師の診察及び運動機能検査又は作業能力検査等の結果に基づき、医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、社会福祉士の多職種が共同してリハビリテーション総合実施計画書を作成し、これに基づいて行ったリハビリテーションの効果、実施方法について共同して評価を行った場合に算定するもの。

要するに、
多職種みんなでリハビリの計画を立て、これからどのように進めるかを患者さんに説明する
と僕は捉えました。

またリハビリテーション総合実施計画書は、
1か月に1度説明する事が可能で、リハビリ実施計画書の代わりにする事が出来ます。
そして、リハビリテーション総合計画評価料、つまり診療報酬をもらう事が出来ます。

これら二つの違いとして、

リハビリテーション総合実施計画書は
  • 多職種みんなで作る
  • 診療報酬が算定できる(院の収入が多くなる)
  • 1か月に1度説明することが出来る

ですね。これは大きなポイントです。

整形外科での経営目線からすると、
1か月に1度説明するため、その分診療報酬が多くもらえる

なので上司に計画書を取れ!取れ!と呪文のように言われるのでしょう。

リハビリテーション総合実施計画書の値段は

結論から言うと、

3000円×自己負担倍率(10~30%)

となります。整形外科に来る人のほとんどの人がこうなります

注意する点は、リハビリ総合計画評価料は値段が変わることがあります。

リハビリテーション総合計画評価料1と2に分かれており、
1は300点・2は240点となっております。
※1点=10円

この二つの違いは、介護保険を今後使うか否かです。

定義としては、

要介護保険者であり、各疾患別リハビリテーション料で基底されている算定日数の3分の1を経過した期間にリハビリテーションを実施している患者の事

なので、要介護認定を受けた患者さんで50日(運動器の起算日1/3)を越えた方は
上記の計算式が2400円×自己負担額になります。

なんで計画書を取らないといけないのか

それは、

リハビリをするのに必要な書類と決まっているから

です。

リハビリテーション実施計画書は3か月に一度説明しなければならないと
書かれています。
また、リハビリテーション総合実施計画書がその代わりになるというのも
同時に記載されています。

つまり3か月に1度は必ず説明しなければいけないのです。

しかし僕らは1か月に1回説明しています。
この理由としては僕は、クリニックの収入として必要だからと考えています。

我々、理学療法士は健康保険からお給料をもらっています。
つまり僕らの給料をもらうために必須な書類になると思います。
お金をもらう以上、責任を果たさないといけません。
しっかり患者さんに説明し納得していただかないといけないと思います。

患者さんが納得するには、

  • 月々で変わった事を明確かつ具体的に説明する
  • 記入漏れなく記載する
  • 治療の結果を出す

が重要かつ、必須と考えています。

あなたも計画書を適当にやるのではなく、責任をもって作成しましょう

患者さんへの伝え方

さあ最後にどういう風に患者さんに伝えれば良いか例を用いて伝えます!
僕の経験をもとに解説したいと思います。

例1
たいへい
たいへい

かえでさんこんにちは!
今日は2回目ですね!
早速ですが、リハビリに必要な書類を説明します!

たいへい
たいへい

リハビリテーション総合実施計画書というものでして、月に1度説明するものになっています。
医師に代わって僕が説明しますね。
前回の内容をここに書いていますので共有します。

かえで
かえで

お願いしますにゃ。

~内容は省略~

たいへい
たいへい

これが、料金をいただいているものになっております。月に1度この書類を説明する機会がありますので
よろしくお願いします。よろしければサインをお願いします。

かえで
かえで

どのくらいかかるのかにゃ

たいへい
たいへい

自己負担割合によって違うのですが、
3割の方だと、900円になります。

かえで
かえで

これが月に1度あるんですかにゃ!
分かったにゃ。

例2(クレーマー気質の患者に対して)
たいへい
たいへい

月に1度の書類を説明しますね。

何それ、必要なの?

たいへい
たいへい

はい。リハビリするのに必要な書類ですので、
必ず説明しないといけないといわれています。

はあ、いくらなの?

たいへい
たいへい

自己負担が3割であれば900円です。

高すぎない?
それって我々患者のためになっているのか?

たいへい
たいへい

決まりごとですので仕方がありません。
これを取らないと保険適応が出来ない事になります。
自己負担になってしまうので、もっと高くなります。

…….
仕方ないか。わかりました。

先ず患者さんには、

  • 月1度の書類がある
  • 料金がかかる

これは強調して説明したいですね。
月末に説明して、また月初めに計画書を説明しないと
いけない時などは具体的に『また来週説明します。』と言うのもいいでしょう。

そしてクレーマーに関しては、
臆さずに、淡々と伝える事
これが大事です。

そしてもっと大事なこと
それは治療結果を出すこと。
治っていると分かっていれば患者さんは尊敬してくれて、
文句も言いづらくなると思います。

計画書はリハビリする人なら必ず触れるものです。
患者さんに丁寧に説明して、信頼を得ましょう!

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たいたい
たいたい
5年目整形クリニック
理学療法士
神奈川県在住の5年目理学療法士です。総合病院勤務→整形外科クリニック
若手PTに役立つ情報を発信していきます!
・筋トレ大好き
・週1回サウナに通う
・大手フィットネスジムにてインストラクター・パーソナルトレーナーを経験
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